銀婚湯温泉 銀婚湯 宿泊してこそ価値ある温泉

●八雲町の落部から落部川を遡った道道67号沿いにある一軒宿の湯宿です。林野に囲まれて落ち着いたたたずまいの旅館の風情は以前から変わりません。館内も掃除が行き届いて小奇麗です。

●玄関ロビーから奥に進んだところにある大浴場(男性浴室)は細長い岩風呂になっていて広々としています。広い窓で庭に面し落ち着いた造りの浴室です。源泉は岩風呂の奥から注がれ、洗い場にゆっくりと溢れています。お湯は少しだけ茶褐色に濁っていて、わずかにアブラ臭が香る土類系の温泉です。湯面からは土類系の温泉らしい香しい芳香も漂ってきます。源泉を少し舐めてみると多少に塩味がしました。肌への浴感は軽いキシキシ感といったところでしょうか。

●男性浴室には大浴場とは別に露天風呂が設けられています。脱衣所はそれぞれ別ですが、露天風呂の脱衣所からはどちらにも入れるので、露天風呂と内湯は服を着直さずに入ることができます。露天風呂は割合に温めの温度設定になっていました。少しのアブラ臭と多少の塩味、土類系の芳香など泉質的には内湯と良く似ていますが、わずかに露天風呂の方が泉質的に濃いように感じました。

●内湯の大浴場と露天風呂だけでも銀婚湯温泉を楽しめるのですが、この温泉の神髄は宿泊して川向こうの露天風呂他の浴室を愉しむことです。

(2018.08.26記)


山林に囲まれた和風旅館の体裁で、自然を生かした一軒宿の風情を保っています。


男性浴室は巨岩を配した細長い造りで、窓越しに庭園が望めます。


男性浴室にある四角い露天風呂は少し野趣的な雰囲気を醸しています。

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