銀婚湯温泉 銀婚湯 宿泊してこそ価値ある温泉

●銀婚湯温泉には敷地内に宿泊者専用の隠し湯が点在し、広い庭園内を散策しながらそれぞれのお湯を愉しめるのが最大の魅力です。ですが、それぞれのお湯に入るには、受付で入浴札を個別に借りなくては行けないので、何度も本館との間を行き来しなくてななりません。このページの4つの湯はいずれも赤い吊り橋を渡った向こうにあります。

●一番奥の「トチニの湯」までは徒歩10分ほどです。丸太をくりぬいた浴槽の風情は人気の高さが頷けます。その10mほど先には「奥トチニの湯」もあり、こちらは真四角の浴槽です。お湯は他の露天風呂よりもひときわ濃い笹濁り色です。はっきりとした塩味で旨み成分の多い味わいで、甘い芳香が漂う土類系らしい温泉です。肌への浴感は明確なキシキシ感といえるでしょう。説明書きによると、この「トチニの湯」「奥トチニの湯」のみが川向2号という源泉のみが使用されています。

●巨岩をくりぬいて造られた「もみじの湯」は、軽い笹濁り色のお湯で「トチニの湯」のような濃さは感じませんが、明確なアブラ臭が漂います。わずかな塩味とダシ味のお湯で、こちらはむしろスベスベ感を伴う肌触りです。川向1号と川向3号の混合湯とのことですが、このお湯の泉質が最も素晴らしく感じました。湯質で選ぶならまずここです。

●吊り橋をわたって左に歩いたところにあるのが「どんぐりの湯」です。「もみじの湯」に同じく川向1号と川向3号の混合湯が使われ、泉質的には似ていますが、「もみじの湯」より土類系の性格が強いように思います。多少のアブラ臭を伴うお湯は、わずかな塩味とダシ味で、ツルキシ感の湯質です。でも、浴後の肌はとてもスベスベです。

●吊り橋の向こう側だけでもこれだけの露天風呂があり、本館大浴場や落部川右岸の「かつらの湯」なども巡るのはなかなか大変です(笑)。

(2018.08.26記)


「トチニの湯」の丸太をくり抜いた浴槽は一番人気だそうです。その少し奥には「奥トチニの湯」があります。


こちらが「奥トチニの湯」です。川岸近くに正方形の浴槽がポツリとあります。


「もみじの湯」は巨岩をくり抜いた浴槽で、湯質はここのお湯が一番に感じました。


どんぐりのような丸石に囲まれた「どんぐりの湯」。どんぐりの形、わかりますか。

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