菅野温泉 菅野温泉(新) 旧称クロレラの湯が健在!

●雑誌「HO」Vol.88の座談会に再び招かれ、昨年に復活した「菅野温泉」を訪れることができました。かつての木造建物の旅館はすっかり取り壊され、鉄筋コンクリートの旧新館が宿泊棟となりました。また、以前の小町の湯、中浴場、大浴場があった場所には、日帰り入浴施設のような新たな湯治棟が建てられて、すっかり様変わりしています。

●今回、湯治棟で入浴させていただいたのは入口左側の浴室にあるイナンクルアンナーの湯、二つの露天風呂である秋鹿鳴の湯、春鹿呼の湯です。秋鹿鳴の湯ははっきりしたサビ味、春鹿呼の湯はこれよりもややさっぱりした浴感、イナンクルアンナーの湯はサビ味とカルシウム臭を感じました。いずれもよく似た浴感ですから、同じような泉質でしょう。

●宿泊棟にある唯一の浴槽はイコロ・ボッカの湯で、これは以前のクロレラの湯を半露天に改装して使われています。昔と変わらぬ足元源泉のお湯は、この上ない新鮮味があり、このお湯に入るだけでも十分に価値があると思いました。あまりクセのない浴感とはいえ、足元から熱い湯が湧き上がるのを肌で感じるだけで幸せですね。

●今回は旧大浴場であった波切の湯、シロカニベの湯、コンカニベの湯、それに旧イチイの湯であった幾稲鳴滝の湯に入ることができませんでしたが、いつか入浴の機会を得たいと思います。

(2015.02.15記)


イナンクルアンナーの湯と名付けられた内湯のひとつです。無色透明ですが、サビ臭とカルシウム臭が香る良いお湯です。


左が秋鹿鳴の湯、右が春鹿呼の湯です。2つのお湯は一見同じように見えますが、両者の源泉は異なるようです。



今はイコロ・ボッカの湯と名付けられている岩風呂は、昔のままの足元源泉です。

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