芽登温泉 芽登温泉 透明なさらりとした良き硫黄泉

●足寄町の北西の山の中にある静かな一軒宿です。砂利道の奥を進み、心もとない橋を渡った先にポツリと建っている、そんな山奥で世襲で続いた4代目が守る温泉宿です。

●ずいぶん前に改築された内湯からは、透明なお湯がふんだんに溢れていて、硫化水素臭が立ちこめています。この香りは温泉好きの日本人の心をくすぐりますね。内湯の浴槽は2つに分かれ、片方が温めになっています。

●お湯はさらりとした感じの透明なものですが、口に含むとはっきりとしたタマゴ味があり、硫黄泉であることがわかります。硫黄泉でありながらも、肌の当たりが柔らかく感じるのは、pHが8.4と高くアルカリ性だからでしょうか。

●内湯の外には、2つの露天風呂があります。内湯を出て最初にある、巨岩を中央に配した露天風呂は、独特の趣きがあります。以前までは、この露天風呂は混浴でしたが、最近は男性専用となり、さらに奥に新たに露天風呂(巨岩の湯)が造られました。この巨岩の湯は時間帯により、混浴、男性専用、女性専用に使い分けられています。こちらは旧来の露天風呂より広く、お湯は少し温めでした。

●巨岩の湯から沢の上流を見れば、源泉がある小さな建物を見ることができます。昔はこのあたりにアイヌの人たちが温泉を守って住んでいたという深い森に囲まれ、この静かな露天風呂での入浴は、瞑想にふけりながらの長湯にうってつけだと思います。

●女子浴場には別に女性専用の露天風呂も設けられているので、「ちょっと混浴露天風呂は・・・」という女性の方も川岸の露天風呂を楽しむことができます。

(2006.04.18記)
(2018.06.24追記)


地元の共同浴場としての温泉は、温泉好きの心をくすぐります。


浴室は広く明るく、豪快に掛け流しにされていて硫化水素臭が香ります。



真ん中に巨岩を配した従来の露天風呂はとても気持ちのよいものです。


最近になって新しくできた露天風呂です。お湯は温めですが広いです。

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