初山別温泉 岬の湯 臭素臭に特徴あるが、循環残念

●日本海側の風景が次第に道北らしくなるあたり、初山別村にある温泉です。初山別村の中心地より北の豊岬(とよさき)にあります。天文台の近くといった方が分かりやすいでしょうか。以前は「岬センター」と呼んでいましたが、改修後は「岬の湯」という名のようです。

●昔の浴槽は小さいながらも、特徴のある泉質を味わうことができたものでしたが、改修後は「あれっ!」と思うほど貧弱になってしまいました。確かに、露天風呂は設けられ、景色も良くなりましたが、お湯が変わりました。以前は独特のオレンジ色(黄色?)の湯が満たされた小さな温泉浴槽があったものですが、現在の浴槽のお湯は無色透明です。やはり循環ろ過と塩素殺菌のセットとなってしまいました。お湯も汚れが目立ち残念です。

●唯一残している特徴は臭素臭でしょう。手にとって匂いを嗅ぐと、かなりきつい匂いがします。あと若干の油臭も感じます。特徴ある泉質だけに本当に残念に思います。

●なお、寝湯及びジェットバスは温泉でなく、真水のようです。また、天気がよいと日本海に沈む夕陽と利尻富士が見えます。この景色はなかなかのものです。

(2007.10.06記)


初山別村の豊岬(とよさき)の天文台の近くにある公共温泉です。


内湯の窓は海に向かい、大海原を眺めることができます。


循環ろ過と塩素殺菌が非常に残念で、褒めるとすればこの景色くらいです。