羽幌温泉 サンセットプラザ 循環+塩素殺菌だが個性は残る

●国道232号線の道の駅「ほっと・はぼろ」にある温泉です。サンセットプラザそのものが道の駅になっていて、羽幌川の右岸に聳え立っています。町でこんなに大きな温泉施設を建てて、町内の旅館業を圧迫しないかなぁと心配になるほど大きく、立派です。現在では、民間会社が運営しているようです。

●大浴場は町の公衆浴場としての性格も併せ持ち、地元の家族連れが多く訪れています。広い浴室には寝湯やジャグジーもありますが、これらは水道水です。温泉となっているのは主浴槽と露天風呂の2つです。脱衣所の説明書きでは、加温循環と掛け流しという相反することが書かれており矛盾しています。加温のための循環で、循環ろ過装置を使用していない、という意味なのかもしれません。いずれにしろ、入浴者の誤解を招く表現です。

●塩素殺菌もしているため若干の薬品臭を感じますが、笹濁り色のお湯の個性は生きています。海水のような濃い塩分のほか、わずかな臭素臭とサビ臭がします。露天風呂では茶色い湯の華が豊富ですが、内湯では湯の華は確認できません。また、露天風呂のほうが香りが豊かなように感じました。

●成分分析書に書かれている泉質は非常に豊かで、素性の良い温泉だと思うので、循環と塩素殺菌がなければ、もっと良いと感じました。

(2009.03.31)


船のキャビンに似せて壁のように立ちはだかる大きな温泉施設です。


手前の寝湯は温泉ではなく水道水、奥の広い主浴槽が温泉です。


窓際に細長くある露天風呂は景色よりも中庭を望む設計です。