旭温泉 旭温泉 循環だが赤湯と黒湯が個性的

●国道232号の遠別と初山別の間から数キロ山側の奥にある一軒宿です。以前は町営でしたが、現在は民間経営に委ねられています。建物や客室は古いままで、浴室はすっかり新装されていました。

●新しい浴室は外観や玄関周りと異なり新しさが残ります。元々、旭温泉は天然ガスとともに湧出する鉄分の多い赤い湯が印象的でしたが、これに加えて現在では「富士見の湯」と称される黒湯が加わり、二色の温泉が特徴です。

●左右の浴室の浴槽配置は異なり、右側の浴室では内湯に黒湯「富士見の湯」と赤湯「旭の湯」の浴槽がひとつずつで、歩行湯を兼ね備えた露天風呂は赤湯「旭の湯」です。左側の浴室では内湯にある2つの浴槽はどれも赤湯「旭の湯」で、やや小さい露天風呂が黒湯「富士見の湯」となっています。左の浴室の手前の浴槽「旭の湯」が他と異なり、濃厚で新鮮な感じがしました。

●塩分を感じる旭の湯は、わずかな油臭があり、多少のキシキシ感があります。循環かつ加湯の表示ですが、浮遊または沈殿する鉄分が多いことから、ろ過はしていないのかも知れません。加熱及び加湯しながら半循環しているようにも見受けられます。

●黒い富士見の湯は、ツルツル感があり、わずかなアンモニア臭を感じます。天塩温泉「夕映」に共通するものがあります。こちらは完全な循環ろ過で、湯の新鮮さは少なく塩素臭もあります。

(2008.04.05記)


入り口から向かって右の浴室です。楕円形の「富士見の湯」が鎮座し、その奥に「旭の湯」があります。


こちらは向かって左側の浴室です。手前の「旭の湯」の方が濃く感じました。外には「富士見の湯」があります。


左側の浴室では、露天風呂が「富士見の湯」で、多少のツルツル感があります。お湯の新鮮さが乏しいのが残念です。