ニセコ湯本温泉 月美の宿 紅葉音 アロマを醸す心地よい湯

●ニセコ湯元温泉には国民宿舎「雪秩父」に多くの入浴客が集まりますが、道道を挟んだ向かい側に点在する温泉宿は静かな佇まいを見せています。月美の宿「紅葉音」もそのひとつで、「あかはね」と読むようです。ちょっとした親近感を覚えます(謎)。

●落ち着いた佇まいの玄関、それにロビーはシックな感じで、ちょっとした高級感さえ感じます。受付の応対も丁寧で、館内は掃除が行き届いて小奇麗した。入浴料が800円と少し高めですが、その分人が少なく静かに湯浴みできるのが利点でもあります。

●廊下の先の浴室には、木の香りに溢れた内湯と階段を下りた先の露天風呂があります。内湯の洗い場は個別に仕切り板が設けられ、隣の人を気にすることがないようになっています。といっても、私以外誰もいませんでいたが。内湯には灰色に濁ったお湯が溢れ、硫化水素臭が立ち込めています。

●また、コンクリート製の楕円の露天風呂は割合に広く、目の前にチセヌプリスキー場が見えます。眼下の雪秩父の人の出入りを眺めていると、なんだか特した気分になってきました。

●明瞭な硫化水素臭にプラスチックの焦げ臭、ゴム臭が絡み合ったこの温泉は、適度に肌になじみます。また、見た目ほどの強酸性ではなく、スベスベ感とキシキシ感が融合した良い温泉です。

(2011.12.03記)


ニセコ湯本温泉の少し小高い場所に静かに建っているシックな湯宿です。


内湯は木の香りと、温泉の硫化水素臭が相まって、芳醇なアロマを醸しています。


広い露天風呂からは、眼下に雪秩父と目の前にチセヌプリが見渡せます。