赤井川温泉 構造改善センター 露天は正しい温泉らしい

●赤井川村の中心部にある公共温泉です。名称は「赤井川村構造改善センター」が正しく、およそ温泉とは気づきにくい施設ですが、玄関脇に「赤井川温泉」と明記され、入浴道具を手に持った地元の人が出入りしているので、すぐにわかります。当初はプレハブ小屋であったと記憶していますが、10数年前に改築され、今では露天風呂もあります。

●脱衣所を含め館内は地味ですが、浴室には小気味良い内湯と露天風呂があります。内湯は基本的にタイル張りですが、うまく大石を配置し、岩風呂風に仕立てられています。低予算で浴室の雰囲気を盛りたてる努力に好感がもてます。お湯は、やや褐色がかった薄濁り色で、弱アルカリ性らしく、程よいツルツル感があります。

●露天風呂は内湯から少し階段を降りた低い位置にあり、こちらは岩風呂になっています。内湯も露天風呂も掛け流しにしていますが、地元の人によると内湯では加水している、という話です。真偽の程はわかりませんが、源泉温度が高いため、内湯では加水して湯温を下げていても、不思議はないですね。お湯は無味無臭ですが、露天ではわずかにカルシウムのような香りを感じました。

●大きな施設ではなく、札樽圏からも近く、週末には少し混雑することがあるのが、難点といえば難点です。



温泉であることに、ちょっと気づきにくいこじんまりとした外観です


内湯は岩風呂風に仕立てられています。


露天風呂も岩風呂風で、こちらは加水していないという話です