●似たような規模の旅館が隣接する長万部温泉は、みな同じ源泉を利用しているので、どの旅館のお湯に浸かろうかいつも悩んでしまいます。とはいいつつ、清掃時間の関係もあったりして、今回利用したのは「旅館昇月」のお湯です。少し早い時間でしたが、快く浴室に案内してもらいました。
●タイル張りの四角い浴槽がひとつあるだけの内湯ですが、やや褐色を帯びたお湯が湯舟から溢れています。窓の向こうは温室のような構造の庭で、窓を開けると土の匂いが香ります。なお、女湯は男湯に比べて小さめです。
●源泉は片隅のライオンの口から吐き出されています。この穏やかな油臭を伴うお湯は、昆布味のような塩味を有し、肌には少しスベスベ感があります。なんとも新鮮さを感じるこのお湯は、入れ替えたばかりで利用客の少なさを反映したものでしょう。連休とは思えない完全貸切のお湯を堪能しました。
(2013.05.16記)
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軒を連ねて通りの両側に並びあう長万部温泉の温泉旅館のひとつです。
左のライオンの口から長万部温泉の源泉が吐き出されています。ちょっと熱めかな。
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