白金温泉 山辺の家族 病気療養を専門とした湯宿なり

●白金温泉にあった「ほしの灯家」が「山辺の家族」として生まれ変わりました。「山辺の家族」はいわゆる温泉民宿ではなく、アトピー性皮膚炎など主に皮膚病の治療を目的とした療養温泉となっています。その一方で、一般客の日帰り入浴も受け付けているありがたい温泉なのです。その志に感服です。

●外観は「ほしの灯家」時代とほぼ変わりませんが、館内は少し様変わりしたように思います。内湯も以前の浴室がそのまま利用されているものの、窓の外にはこれまでなかった露天風呂が設けられています。それよりも大きく変わったのは、天井に細かくカーテンレールが敷かれていることです。これは、皮膚病の方々が人目を気にせずに、ゆったりと温泉を楽しんでもらおうという配慮なのでしょう。脱衣所にも個別のカーテンで仕切られるコーナーがあり、内湯には別途小さな浴槽も置かれています。

●露天風呂の真ん中に置かれた岩の向こうから源泉が注がれ、そちら側ではやや熱めのお湯、手前側では温めのお湯が楽しめる気配りでしょう。内湯が少し温めにしているのもその心配りでしょう。

●泉質的には白金温泉らしい金気臭とカルシウム臭のある土類系のとても良い湯です。病気療養が目的の温泉であることを理解の上、この温泉を利用させてもらいましょう。

(2013.10.06記)

※残念ながら2017年10月頃から休業中のようです。


外観は以前の「ほしの灯家」のままですが、館内は綺麗にリニューアルしました。


絞り調節のかけ流しのお湯は、笹濁り色を呈し、やや温めの温度となっていました。


新たに設けられた露天風呂は、大岩で異なる温度が楽しめるようになっています。

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