滝の湯温泉 寿苑 見かけはB級ながら湯は確か

●国道39号から左に曲がってすぐにある赤い屋根の「寿荘」は、営業している気配が感じられないのですが、玄関を開けると小母さんが快く出迎えてくれました。もちろん、他に入浴客はいません。

●浴室は男女別の小さい内湯があるだけです。男女別とはいえ、仕切られている壁はガラスブロックなので、微妙なシルエットが見えそうです。浴槽は中で繋がっており、かつては混浴または半混浴だったのでしょう。洗い場には源泉が直接注がれるタライがあるだけで、湯治宿であることがわかります。

●お湯は無色透明で、滝の湯温泉らしいツルツル感が際立っています。成分分析書には硫化水素イオンが含まれていますが、お湯からタマゴ臭は知覚できませんでした。浴槽が小さいだけにお湯の新鮮さは抜群で、肌にはとても柔らかく感じました。お湯の温度もちょうどよく、時が経つのを忘れそうです。

(2016.05.08記)


小高い丘を背にした「寿荘」の建物は、営業しているかどうか不安になるほど、静かで人の気配を感じない佇まいです。


すりガラスのブロック壁で仕切られた小さな浴槽からはお湯が溢れていました。

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