藻琴山高原温泉 もことやま山荘 泉質もさながら圧倒的な開放感

●網走から川湯に向かう道道で、小清水峠の手前にある藻琴山温泉は予てから気になる存在でした。さらに、道道脇に突如出現した、展望台のような露天風呂は脳裏にすっかり焼きついてしまいました。

●民宿というよりも管理人常駐の山小屋に近いかな、と思わせる「もことやま山荘」は、ご主人も気さくで、建物内には釣具や山道具が並び心を和ませます(私だけ?)。周囲は開けて高原状で、晴れていればオホーツク海が見渡せるでしょう。

●私は露天風呂を絶賛することは少ないのですが、ここの露天風呂の開放感は抜群です。露天風呂は山荘とは離れ、道路側にあります(必ず、山荘で入浴料を払ってから入浴しましょう。あと先客の確認も!)。地上にある脱衣所で服を脱いでから、階段を登るのですが、これが既に周囲からほとんど丸見えです。階段の先には「デン!」と木の湯船があります。行き交う車両や周囲を見下ろしながら、浸かる湯はなんとも不思議な感覚です。

●さらに、露天の泉質も新鮮でなかなか良いのです。ほとんど無色透明ですが、仄かなタマゴ臭のほか、はっきりとした焦げ臭が広がります。湯には気泡も含まれ、体にまとわりつきます。

●内湯は広くないのですが、同じように無色透明の湯が溢れています。ただ、露天に比べて、香りがせず、気泡もないようです。源泉の違いなのか、源泉の扱いの違いなのかは不明です。

(2007.07.04記)

※2010年末より休業中のようです。


小清水峠に登っていく高原状の丘の上に普通の民家のように山荘が建っています


内湯は決して大きくはありませんが、透明な湯が溢れています。


湯船の下にに見えるのは道道。
上から見下ろす露天は実に爽快です。