●藻琴駅から道道を東藻琴に向かう途中、農村風景の中にぽっかりとある温泉です。地味目なので、注意していないと気づかないかもしれません。外見は普通の一軒家のようで、大きな看板と玄関脇の「入浴できます」の札がなければ、戸惑うでしょう。
●中も本当に普通の住宅のような作りで、2階が宿泊用の部屋で、1階には家庭のそれのような食堂と休憩用の部屋があります。浴室は廊下をたどった奥ですが、さすが温泉です。脱衣場から先は、湯治場風情がにじみ始めます。
●民家のようなたたずまいとは別に、浴室は板張りで落ち着きます。大浴槽は2つに別れ、源泉が注がれるほうは結構熱く、もう半分はちょっと熱く、ここからさらに溢れたお湯が小さなぬるめの浴槽を満たしています。お湯の色は、緑土色で濃く、鉄分が含まれるのでしょうか?茶色の湯華が豊富に漂っています。飲泉もでき、味はダシ抜きの塩ラーメンスープです。強塩泉ではあるもののマグネシウムなどの成分も含まれるせいか、強塩泉特有のとげとげしさはなく、思ったほど肌にきつくは感じませんでした。
●近年、カレー店クリシュナがこの温泉を経営しているので、宿泊すると夕食はカレーライスです。
※残念ながら2011年頃から休業中のようです。
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一見、普通の民家風で看板がなければ気がつかないでしょう
のどかな田園風景の中にさりげなく、あります。
木の浴槽から溢れる緑土色のお湯、それだけでワクワクしてきます。
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