●開湯当時には松山温泉と呼ばれた天人峡温泉は、狭い渓谷の中に数件の温泉宿が点在しています。その中で羽衣の滝の入り口近くに建つ、大きな温泉ホテルが天人閣です。
●受付と脱衣場は近年新装されたようですが、受付から浴室までの長い通路の道中では、ひと昔前の温泉ホテルの風情を感じます。
●崖ぎわの岩肌をそのまま利用した内湯(大浴場岩風呂)は、遠くが霞んで見えないほどの湯気が立ちこめ、雰囲気は抜群です。熱めの大きな浴槽と、温めの小さな浴槽が並び、その浴室の奥には飲泉場もあります。源泉そのものはほぼ透明ですが、口に含むと軽いエグ味と鉄分を感じます。内湯が緑土色となっているのは、源泉に多少の鉄分を含むためでしょうか。なお、洗い場付近には天然水を飲むこともでき、長湯して喉が渇いたときにいいです。
●以前は混浴利用もしていた露天風呂は、忠別川の源流となる渓谷への眺めが良く、若干温めなのでついつい長湯してしまいます。
●ここの温泉は広いことに加えて、浴槽と洗い場がうまく分離しているので、他の入浴客の存在が気にならず、静かに湯浴みできるのが良いです。気になる点としては、「見返り岩の湯」では季節はずれの時期に、幾つかの浴槽にお湯が満たされず、閑散とした雰囲気になっていることです。また、入浴料(1000円)は少し高いですね。
(2007.05.02記)
※残念ながら2019年頃から休業しています。
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柱状節理に臨む渓谷に所狭しと天人閣の大きなホテルが建っています。

湯けむりに満ちた内湯は、自然の岩肌をそのままに緑土色のお湯が溢れます。

広い露天風呂は開放感もあり、相変わらずの優れた入り心地です。
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