●然別湖の奥から幌鹿峠に向かう道道沿いの山中にある一軒宿の温泉です。一軒宿とは書きましたが、だいぶ前に宿泊を受け入れるのはやめて、日帰り入浴のみとなってしまいました。今では、然別湖畔にある「ホテル福原」の経営となり、委託された青年が住み込みでこのお湯を管理しているようです。
●建物の外観は以前とあまり変わっていないようですが、浴室は近年に改修されたように見えます。広めの浴室には、ほぼ中央に主浴槽が鎮座し、片隅には四角いもう一つの浴槽があります。山田温泉の源泉は約44℃で、それほど泉温が高くないので、浴槽のお湯は低めで長湯向きです。特に、小浴槽のお湯はかなり温めでした。その関係もあって、山田温泉は夏季のみの営業となっているようです。
●ほぼ無色透明のお湯は、サビ臭と多少の香しい匂いを感じます。はっきりとしたサビ味のする温泉は、どちらかというとキシキシ感のお湯に分類されます。しかし、湯上り後の肌にはしっとりとした感じが残り、浴後感に優れる泉質に感じました。
●建物にはまだ客室が残っているので、宿泊営業が復活する日が来ることを祈ります。なお、営業期間は夏季限定(夏休み期間中のみ毎日、他は土日祝日のみ)ですから、ホームページなどで確認してから、出かけることをお勧めします。
(2012.08.18記)
※残念ながら2016年より休業しているようです。
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緑色の大きなトタン屋根の建物は、今でも健在の山田温泉でした。

昔に比べると浴室は新しくなったようですが、変わらぬ泉質に安心です。

浴室の片隅にある小浴槽のお湯は、主浴槽よりさらに温めの温度でした。
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