●雌阿寒温泉と呼ばれたり、野中温泉とも呼ばれたりするオンネトー近くのこの温泉には、ここで紹介する「野中温泉別館」のほか「野中温泉YH」、それに民宿「景福」の3軒の温泉宿があり、ちょっと複雑です。私自身も記憶不鮮明で少し混乱していました。それに加え、ここは足寄町なので十勝管内となり、観光拠点としての阿寒湖畔がある釧路管内とは別になってしまうので、さらに複雑です。
●北海道で最も硫化水素臭を残す温泉を挙げるなら、この雌阿寒温泉になるでしょうか。いわゆる硫黄臭が、湯宿全体から立ち込めて、心が躍ります。そんな香りを感じながら、長〜い廊下をトボトボ歩いた先に内湯があります。
●ここは釘の類を一切使っていない総カラマツ造りの内湯がステキですが、最近板が張り替えられ、明るい浴室になりました。柱も、浴槽も何もかも以前のまま、というのが実に良いですね。リフォームしても、洗い場を作らないという姿勢に感服します。毎朝の湯抜き清掃も完璧で、清潔です。
●お湯はうす碧く割合に透明です。味は、ちょっとだけエグい程度ですね。硫黄臭を強く感じる割には、強酸性でなく、マグネシウムやカルシウムを豊富に含むせいか、肌への強い刺激は感じません。
●露天風呂も本当に雰囲気良く、男女別にはなっていますが、微妙に混浴風情を残しているので、女性の方は少し入りにくいかもしれませんね。
（2011.02最終入湯）
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雌阿寒温泉には、野中温泉別館、野中温泉YH、民宿景福の3軒があります。
リフォームされた内湯は、以前の造りをそのまま残し、明るくなりました。
雰囲気良く、ぬる湯の露天風呂は、とかく長湯になりがちです。
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