雌阿寒温泉 野中温泉YH 油臭漂い鮮度バツグンのお湯

●雌阿寒温泉にある3軒の温泉宿のひとつです。「野中温泉別館」と同じような建物で、となりに並んでいます。訪れたのが大雪の日だったので、国道から雌阿寒温泉に向かう道道が除雪されていなく、少し不安になりながらの道中でした。さすがにこの寒い時期には、人はなく静かですね。

●浴室には内湯がひとつあるだけで、釘を一切使わないで木で造られた浴室はどことなく「野中温泉別館」の内湯に良く似ます。しかし、湯質は同じ雌阿寒温泉の「野中温泉別館」や「景福」とは異なります。「野中温泉別館」や「景福」のお湯がやや白濁し、強い硫化水素臭に特徴があるのとは異なり、こちらは硫化水素臭もさながら強い油臭を伴っています。この油臭は脱衣所にまで溢れています。

●また、新鮮な焦げ臭も混じっています。お湯は白濁せず、透き通ったような薄緑色です。窓の外側すぐが源泉で、浴槽までの距離が近いだけでこんなに浴感が変わるのが驚きですね。

●浴室の窓からは、「野中温泉別館」の露天風呂や浴室の建物が近くに見えます。また、洗い場にはカランはなく、その代わりに源泉を汲み湯できる一角があるのみです。とかく、この新鮮さが醍醐味で、野中温泉の底力を感じる一湯です。

(2010.02.20記)


野中温泉別館の向かって右隣に野中温泉YHが建っています。


浴室には油臭が充満し、浴槽だけのシンプルなお湯がすごく贅沢に感じます。



源泉は無色透明です。こんな新鮮なお湯が惜しげもなく投入されています。

エリア情報に戻る