馬追温泉 馬追温泉旅館 循環ろ過だがカランは正統温泉

●遠い昔の記憶が薄らいできた馬追温泉を再訪しました。札幌から夕張に向かう道道が馬追丘陵を登る途中に、森の中にポツリと建っています。明かりがついていなかったら、見落としそうです。

●ちょっと年期の入った和風旅館の扉を開け、左の受付で入浴料を支払います。右の廊下すぐにある浴室は、小さな内湯があるのみです。浴槽のお湯は無色透明で、かすかに塩素臭があります。そうです、馬追温泉は源泉温度が16度と低いので浴用加熱していますが、やはり循環ろ過と塩素殺菌のセットです。でも、加水はしていないようですね。

●と、まぁここまでは、さもありがちな鉱泉利用の温泉旅館の姿なのですが、カランのお湯は加熱した源泉そのままです。浴室に漂うタマゴ臭と浴槽とのお湯のギャップに納得しました。浴槽のお湯が循環ろ過&塩素殺菌だけど、カランが正しい温泉というのが非常に面白く感じました。

●カランのお湯を観察すると、わずかに白濁し、タマゴ臭があふれる立派な硫黄泉であることがわかります。浴槽にはないツルツル感も知覚できます。ふんだんに上がり湯をすれば、十分に満足できる泉質です。それに静かで、ゆっくりと過ごせます。

(2009.03.03記)
(2013.03追記、写真更新)

※残念ながら閉館となりました。


夕張に向かう道道の喧騒から離れ、静かな環境の中に建っています。


左が男湯で、右が女湯の入り口です。


小さな四角い内湯が一つに、カランがいくつか並ぶだけの浴室です。

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