シララ温泉 ニャー助のホテルん 日本海の海辺に名湯が

●神威岬の手前の国道229号沿いにポツンとある海に面した湯宿です。以前は「北都」という名の民宿でしたが、約3年間の休業期間を経て2021年「にゃー助のホテルん」として再開しました。名前の通り、かわいい猫ちゃんたちがいます。玄関には「シララ姫の湯」との看板も掲げられています。

●湯銭の支払いは券売機となり、入浴料は以前より高い700円となりましたが、2階の湯質は相変わらずです。浴室にまで溢れる温泉タマゴのような香りは、以前よりは弱くなった気がします。小さな内湯に洗い場が3つ並ぶだけの浴室の窓の向こうには、海が見渡せます。

●昔は、ほんのりうす蒼く色づいたお湯でしたが、現在はほぼ無色透明です。ゆったりと身を浸して次に気づくのが、どこからともなく体を包む気泡です。空気に触れることなく静かに直接湯を注いでいるのが良いのでしょう。含まれるガス成分を逃がさずに、これだけ活かすのは心憎い演出です。この気泡の豊富さは以前から変わりません。

●清涼感と少しの香味、サビ臭を感じるお湯で、多少のスベスベ感があります。以前よりも透明度を増した気がしますが、気泡の量は衰えず、このぬる湯に浸かって日本海を眺めていると、時間の経つのを忘れてしまう、そんなステキな温泉です。

(2013.08.17追記)
(2021.10.10修正)


国道を挟んで日本海に面した小さな湯宿です。屋根の温泉マークが目印です。


静かに溢れる泡付きの極上湯と窓の向こうに広がる日本海です。


シララ温泉の目の前には広い空のもと日本海の大海原が広がっています。