モッタ海岸温泉 きむら温泉旅館 国道沿いでちょっと鄙び感の温泉

●よく知られた「モッタ海岸温泉旅館」のすぐ近くにある温泉旅館です。静かで鄙び感が漂った建物は、民宿のようです。看板の下の入り口が玄関で、入浴料を支払い奥の浴室に向かいます。

●浴室は洗い場より浴槽の方が比重を占め、やっぱり温泉が主役です。浴室には硫化水素臭と焦げ臭が満ち溢れています。青褐色に濁ったお湯の中には、大小様々の湯の華が漂っていました。お湯は塩分が豊富で、なんともコクのある味に感じました。

●「モッタ海岸温泉旅館」の成分分析書が掲げられているので、そこからの引湯なのでしょう。源泉は浴槽の底から、空気に触れず直接注がれているので、とても新鮮です。お湯はちょっと熱めですから、苦手な方は水で薄めざるを得ないかもしれません。

●景色は望めませんが、実質本位で静かに湯質を愉しむことができる温泉といえるでしょう。

(2010.06.28)


目立たない建物ですが、海を目の前に国道沿いにあるのですぐにわかります。


コンクリート製の内湯があるだけで、熱くて、良く香るお湯が溢れています。