岩内温泉 別館おかえりなさい 高島旅館の別館、小ぎれい

●以前は「聖観湯」という名前のちょっと高級な和風旅館でしたが、高島旅館が経営する「高島旅館別館おかえりなさい」として再スタートした温泉宿です。宿泊料も以前よりリーズナブルになったようです。掃除の行き届いた小奇麗な館内が印象的でした。

●内湯は木の香りが心地よく、前面に大きな窓ガラスがはめ込まれ、岩内市街と日本海が望めます。お湯は無色透明で、わずかに鉱物臭を感じました。弱いスベスベ感があり、しっとりとした浴感です。

●内湯の奥の扉を開け、階段を下りた先に”露天風呂”と呼ぶ岩風呂があります。以前は露天風呂だったものを、後から板壁と屋根で覆ったらしく、実際には露天風呂ではありません。むしろ、開放感は内湯の方が明らかに上ですね。湯質も内湯が優れるように思いました。

●内湯は掛け流しのようですが、露天風呂は循環ろ過装置と塩素殺菌の使用可能性の旨が示されています。それよりも、成分総計10.43gのナトリウム-塩化物泉なのに、塩味を殆ど感じないことが不思議です。分析書からは濃厚な食塩泉を想像するのですが、実際には柔らかな透明湯です。受付で尋ねると、間違いなく源泉をそのまま利用とのことです。なお、源泉は近くの「いこいの家」とは異なり、「いわない高原ホテル」と同じだそうです。違う源泉の成分分析書が掲げられているのではとも推察しています。

(2011.02.14記)
(2018.06.24追記)


元々は「聖観湯」という、ちょっと高級な温泉宿で、とても小奇麗な館内です。


木の香りが優しい内湯からは、眼下に岩内の町並みが見下ろせます。


露天風呂とは名付けられていますが、壁も屋根も設けられ開放感はありません。