ふるびら温泉 しおかぜ あの赤い湯が健在なり

●旧校舎を利用した温泉施設が印象的だった「一望館」が、新たに「しおかぜ」としてリニューアルして、しばし時が経ちますが、ようやく訪れてみました。かつての校舎は跡形もなく、ちょっとシックな日帰り温泉施設の建物に様変わりしていました。

●浴室の構造としては、公共温泉としては一般的なもので、内湯と露天風呂という構成です。ただ異なるのは、内湯や露天風呂をあまり大きくせず、その代わりに循環ろ過の真湯の浴槽があることです。これは、湯量に見合った温泉施設を維持するための措置として好感が持てます。実際、露天風呂と内湯は掛け流しのようです。

●「一望館」時代と同様に見事に赤茶けたお湯が健在なのはうれしい限りです。晩年の「一望館」では塩素殺菌が著しく興ざめしましたが、今は塩素殺菌はないように思います。ただ、内湯だけは薬品臭を感じましたので、真偽は不明です。

●温泉の部類としては、はっきりとしたキシキシ感のお湯です。少しお湯をなめてみると、塩味のほか苦みも感じます。ただ、見かけほどのサビ臭は感じませんでした。お湯の鮮度としては、露天風呂の方が優れるように感じます。浴後は、体の火照りがなかなか引きません。

(2016.05.15記)


あの”学校”は跡形もなく取り壊され、真新しい建物として生まれ変わりました


大きな窓に面した内湯には、特徴的な赤茶色の湯が変わらず溢れれています。


露天風呂からは直接の景色はありませんが、立ち上がれば古平港を見渡せます。