●函館市電に乗って終点の湯の川から歩いてすぐのところにあるのが「大黒屋旅館」です。午前中ではあるものの入浴を受け入れてくれ、浴室に入ると地元と思しき先客がお一人いました。
●内湯は浴槽ひとつだけで決して大きなものではありませんが、無色透明のお湯が溢れています。浴槽の奥に給湯口があり、そのあたりにはカルシウムが析出していまいた。温泉銭湯ではないので、極端な激熱管理ではなく適度な湯加減なのが、こうした温泉旅館の利点ですね。適度な熱めの湯です。
●カルシウム臭が仄かに香るお湯はちょうどよい塩加減で湯の川温泉らしさがあります。弱いスベスベ感のお湯はとても心地良く、ついつい長湯となりました。食塩泉らしい非常によく温まるお湯で、浴後の汗がなかなか引かず、しばし団扇が手放せません。
(2016.07.10記)
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湯の川の市街地の一角にある大黒屋旅館は静かなたたずまいでした。
湯の川温泉らしい、無色透明で塩味のお湯がゆるく掛け流しにされています。
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