濁川温泉 天湯 サビ味とキシキシ感の濃い湯

●濁川カルデラの中には、鄙び感の強い湯宿が点在しているので、そのひとつひとつを訪ね歩くのも面白そうです。今回は道道から左に折れた「天湯」の湯を愉しみました。かつての「天龍」の建物の裏に小奇麗な平屋の建物が建っています。

●内湯のみですが、窓の向こうには小さな露天風呂跡があります。季節によっては露天風呂として使用しているのかもしれませんね。入り口から見て、手前に温度の高い円形の浴槽、窓際に細長い長方形の浴槽があります。源泉はどちらも同じようです。

●浴室に入るとまず油臭が鼻につき、浴槽ではサビ臭が香る濃厚なお湯です。湯口ではかすかにタマゴの黄身のような匂い漂います。笹濁り色のお湯はかすかな透明感もあり、口に含むとサビ味とちょっとしたエグミがあります。浴感としては、はっきりとしたキシキシ感に分類されるでしょう。

(2010.04.13記)


かつての「天龍」の建物の裏手に小奇麗な「天湯」の建物があります。


手前の円形の浴槽と窓際の長方形の浴槽がありますが、源泉は同じです。

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