濁川温泉 美完成 油臭の豊かさが心地よい湯

●濁川カルデラ内の道道を走っていて、右側の「美完成」と書かれた建物が以前から気になっていました。どうやら温泉旅館であるらしく、機会を得てようやく入浴しました。玄関の右には源泉塔があり、ここから温泉が給湯されているようです。

●旅館というより民宿といった感の建物の中は小奇麗で、玄関の右手奥に浴室があります。浴室は採光が良く、明るい造りになっていて、内湯のほか露天風呂も併設されています。木製の縁が囲まれたタイル張りの内湯には、薄い茶褐色にやや濁ったお湯が掛け流されています。

●窓の外にある露天風呂は岩風呂風になっていて、三方が塀に囲まれているので十分な景色は望めませんが、それなりに開放感があります。また、露天風呂の方がやや温度が低いので、ゆっくりと長湯することができました。浴感としてはキシキシ感の部類ですね。

●湯面からはむせ返るような油臭が立ち上り。プラスチックを焦がしたような匂いも混じっています。また、少しお湯を口に含むとちょっとした苦みも感じます。泉質的には、近くにある「五色の湯」に似ているでしょうか。濁川温泉にあって、まったく見劣りしない泉質の良い温泉です。

(2011.09.04記)


建物の上の「美完成」の文字についつい目が行ってしまう、気になる温泉です。


内湯は明るい造りで、湯面からむせ返るような油臭が立ち上ります。


露天風呂からの景色はそれほど望めませんが、十分な開放感があります。

エリア情報に戻る