川汲温泉 明林荘 弱タマゴ臭の透き通ったお湯

●函館市と合併した旧南茅部町の市街地から、川汲峠を越え函館市街に向かう道の途中にある温泉です。もう一つの温泉宿は「川汲温泉旅館」として再開し、「明林荘」は近年の水害による被災から復興したそうです(この記事は被災前の時点です)。

●駐車場から道道を渡り、小さな橋を越えると浴場の入り口が見えてきます。公衆浴場らしい造りの浴室で、脱衣所には番台があります。浴室は扉を開けた階段の下にあり、オレンジと白のアクリル板をはめ込んだ浴室の仕切り板が、目の前に飛び込んできます。タイル張りの四角い浴槽には、無色透明の綺麗なお湯が掛け流されていました。なお、カランはありますがシャワーはありません。主役はあくまで温泉です。

●透明感のはっきりしたお湯は、弱いタマゴ臭を浴室に漂わせています。飲泉用のコップも置かれ、わずかに塩味のする源泉を味わうこともできます。温度はどちらかというと温めですから、長湯を存分に楽しめます。穏やかでもあり、ツルツル感のあるこのお湯はとても心地よいものです。

●風呂上がりには、川汲川を吹き抜ける風が気持ち良いですね。道道ではトラックや乗用車が勢いよく行き来しているので、十分注意しましょう。

(2010.08.07)
(2020.08.16追記)


川汲川の向こうの茂みに隠れるように明林荘の建物が垣間見えます。


旅館というよりも公衆浴場といった性格が色濃い脱衣場です。


オレンジと白のモザイク模様の仕切り板が妙に印象的な浴室です。

エリア情報に戻る