羅臼温泉 高島屋旅館 引湯なれど噴気臭の優れる湯

●知床半島の羅臼町のほぼ中心市街地にある温泉旅館です。道の駅知床・らうすのほぼ真裏にあり、車の置き場所に困ることはありません。なお、浴室の窓を開けると道の駅の利用客と目が合う可能性があるので注意しましょう。ちなみに、源泉はここから羅臼峠の方に数km離れた湯ノ沢地区で、そこからの引湯のようです。

●日帰り入浴の時間は13〜20時で、私が訪れた時には道の駅の混雑とは裏腹に誰もいませんでした。玄関で入浴料を支払い、廊下の奥の浴室に案内されます。脱衣所から浴室の扉を開けると、窓辺に硫化水素臭の漂う熱そうな湯が溢れていました。

●見た目通りの熱いお湯で、傍らには湯もみ板も用意されています。ひとしきり湯もみ板で湯温を下げて、お湯に浸かると硫化水素臭のほか焦げ臭も知覚しました。見た目はキシキシ感の強そうなお湯ですが、実際には酸味は少なく、浴感は弱いスベスベ感です。青白い薄濁りのお湯で、湯の華も多く舞っています。誰もいない静かな浴室でこのお湯を独り占めし、贅沢なひと時に感じました。

(2017.05.27記)


道の駅の真裏にある高島屋旅館はひっそりとして、訪れる人は少なそうです。


小さな浴室ですが、青味がかった白濁の熱い湯が浴槽から溢れています。

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