仁伏温泉 営林署仁伏保養所 碁石の風呂の心地よさはなんとも

●屈斜路湖の東端、砂湯と川湯温泉の中間で、数件の温泉宿が点在する静かな温泉です。そのなかでも、この「弟子屈営林署仁伏保養所」は屈斜路湖に面し、ひときわひっそりとした温泉宿となっています。季節はずれに行くと、夏の屈斜路湖の喧騒が嘘のように、周囲の山野が寝静まっていて、ゆったりとした時間をすごすことができそうです。宿泊料が安いのも魅力です。

●ここは、なんといっても浴室の造りがいいのです。内湯だけですが、浴室の真ん中にドンと大きな浴槽があり、窓に面して洗い場が申し訳なさそうに並んでいます。あくまでも主役は洗い場でなく、浴槽だという意思が伝わっています(笑)。

●無色透明無味無臭の穏やかなお湯が、木樋から豪快に注がれ、三方の浴槽の縁から常に溢れています。浴槽には白黒の碁石が敷き詰められ、その上を歩く感触と、石と石が擦れ合う高い音は、なんとも心地よいものです。浴槽の縁は幅30cmくらいの木製で、この上で仰向けに寝転ぶと、背中を流れるお湯の温かさと、湯の溢れる静かな音に、ついつい寝入ってしまいました。

●ここは、今でも混浴のスタイルを貫いていますが、いつまでもこの浴室を保ってほしいと思います。



湖畔の林の中にある静かな湯宿です。


碁石を敷き詰めた広い浴槽は抜群の温泉の醍醐味を味わえます。


もうひとつ、別アングルからです。

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