川湯温泉 きたふくろう 自家源泉も良く、応対も丁寧

●有名温泉街の大ホテルはなんとなく避け続けていたのですが、機会があって川湯温泉のきたふくろうに宿泊しました。季節はずれの平日ということもあるのでしょうが、到着から部屋まで案内が北海道にありがちな機械的なものではなく、人間味のある応対でなかなか好感が持てました。格安の宿泊コースでしたが、食事も美味しいものでした。

●1階にある男女別の浴室は深夜に入れ替えられるようで、翌朝にはもう片方の浴室も楽しむことができます。ただ、2つの浴室に期待するほどの大きな違いはありません。

●案内では「女性用」と記載された右側の浴室は、ややこじんまりとした内湯と露天風呂があります。どちらも硫黄がこびりついた注ぎ口から、川湯温泉らしいパンチの効いた強酸性のお湯が注がれています。露天風呂は原生林に面し、硫黄の香りにも満ちてよい雰囲気を醸しています。

●左側の「男性用」と館内表示に書かれた方の浴室は、横に長く温度の異なる2つの浴槽があります。同じく外には露天風呂がありますが、雰囲気は右側の浴室にあるものの方が良いと思いました。

●自家源泉のお湯はほとんど透明でpH1.8という強酸性です。かなり酸っぱいし、傷には沁みるし、長湯すると爛れそうな浴感があります。肌の弱い人は上がり湯をして出た方が良いかと思います。

(2007.11.07記)

※残念ながら2020年3月で廃業されました。


硫黄が堆積した注ぎ口から強酸性の湯が注がれます(右側の浴室)。


右の浴室にある露天風呂の方が風情があって良いですね。硫黄も良く香り、原生林を眺めながらゆったりできます。


左の浴室は横長ですが温度の異なる浴槽があり、これまた長湯できます。

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