●屈斜路湖の湖岸には数多くの温泉があり、多くの湯宿が点在していますが、その中の一つでちょっと洒落たペンションの一つが「ガストオフぱぴりお」です。砂湯温泉近くにポツリとあり、湖岸というよりも静かな森の中の湯宿といった感じです。
●男女別の浴室と内湯から外に出たところにあるミルクタンクを利用した露天風呂、それに一度玄関から外に出た先にある「美想の湯」と名付けられた露天風呂があります。ミルクタンクと味噌の仕込み樽を再利用した「ミルクタンク風呂」と「美想の湯」は館主の遊び心が感じられて、楽しい湯浴みです。
●「美想」の湯は湯船だけでなく脱衣所にも味噌樽が利用されています。また、周囲をトドマツ林に囲まれ温泉だけでなく森林浴も味わうことができ、とても良い風情です。特に夜の入浴は漆黒と静寂の中の森の湯といった感じでおススメです。
●ミルクタンク風呂は自分で蓋を開けて入浴します。蓋が保温の役目を果たしているのでお湯は熱めです。また、源泉特有の香味(カルシウム臭、鉱物臭)を逃さないので、温泉の素性(軽いスベスベ感)が良く観察できます。個人的にはこのお湯が抜群の鮮度に感じました。
●カランがあるのは内湯のみですので、これらの露天風呂で石鹸を使うことはできません。内湯の床に温泉成分が付着しているのを見ると、当たり前のように温泉であることを実感します。なお、コース料理で出てくる夕食はかなりの美味しさです。
(2015.05.17記)
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内湯の床は析出しカルシウム分が湯華模様を描き、温泉であることを実感します。
内湯の外にあるミルクタンク風呂です。入浴後にはきちんとフタを閉めましょう。
”美想の湯”では森に囲まれた静寂な中での湯浴みが楽しめます。個人的には、夜の入浴を特におススメします。
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