●裏摩周の山麓にひっそりとある養老牛温泉の佇まいは、私は結構気に入っています。何軒かある温泉宿のひとつがこの「旅館藤や」です。山田洋次監督の常宿というより、最近はシマフクロウが訪れる宿として知られているようです。
●小奇麗な新館の階段下にある内湯は、さほど特徴があるものではありませんが、2つの浴槽を透明なお湯が満たされています。お湯は透き通るように透明で、とても柔らかな浴感です。カルシウムに富んだこのお湯はミネラルウォーターのような味わいがあります。
●内湯から外に出たところには露天風呂があります。巨岩で囲んだ露天風呂は、内湯からやや離れているので多少の開放感があります。夏の夜はちょっと虫が多いのは愛嬌です。
●最近、先の露天風呂とは別に、宿泊者専用の露天風呂が設けられました。貸切で利用するこの露天風呂の風情はなかなかのものです。芝庭を挟んで宿から離れ、標津川の流れを間近に眺めながらの入浴は、時の経つのを忘れて長湯してしまいます。夜は、フロントでランプを借りて入浴しますが、他に灯が全くないのでムード満点です。カップルでの利用にいいですね。
●敷地の庭の池にシマフクロウが飛来すると、宿泊客に内線電話で教えてくれるサービスがちょっと嬉しく感じました（私も実際に見ることができました）。
（2007.09.13記）
※残念ながら2014年に廃業されました。
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外観は、大きな特徴はなくごく普通の静かな和風温泉旅館の佇まいです。
清潔感のある内湯では、透明で柔らかな熱い湯が洗い場に溢れています。窓の向こうには露天風呂があります。
宿泊者専用の貸切露天風呂は、川面を眺めながら贅沢な湯浴みです。
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