天人峡温泉 敷島荘 笹濁りのお湯で心地よい

●かつては4軒の温泉旅館がひしめき合うように狭い土地に建っていた天人峡温泉ですが、今や残すはこの「敷島荘」と「天人閣」の2軒だけとなってしまいました。そんな状況なので、天人峡温泉の冬は特に寂しく感じますね。この「敷島荘」は、トンネルを出たらすぐ左に曲がった対岸にある温泉旅館です。

●館内は割合に小奇麗で、玄関ロビーの少し先の左側に浴室があります。左右の浴室は少し趣向が違うようで、日や時間によって男女を入れ替えて利用するようです。浴室にはやや広い内湯と申し訳程度の大きさの露天風呂があります。

●循環ろ過器使用のお湯と以前に聞いたことがあった記憶があるのですが、今ではゆるい掛け流しの湯使いのようです。内湯も露天風呂も笹濁り色のお湯が満たされています。源泉を少し口に含んでみると、思っていたより味は薄いもので、僅かに甘さというか香しさを感じました。

●露天風呂からは対岸の柱状節理の崖の上部が僅かに見える程度で、景色がそれほど望めるものではありません。ただ、浴槽が小さく内湯より源泉の投入量が多いようで、こちらの方がお湯は新鮮に感じました。どちらかと言えばキシキシ感の部類の温泉ですが、湯がリ後の肌はスベスベしてきて気持ち良さが残る温泉でした。

(2016.03.05記)


天人峡に残る温泉宿は、もはやこの敷島荘と天人閣だけになってしまいました。


本日の男湯は向かって左側でした。ゆるい掛け流しで管理されているようです。


三角コーナーのような露天風呂のお湯は、季節がら少し温めになっていました。

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