●「町営白樺荘」が取り壊された跡地に、新たに開業した温泉旅館です。客室によっては露天風呂も併設された高級宿ですが、日帰り入浴も積極的に受け付けているようです。ただし、日帰り入浴の受け付け時間は11時〜14時なので、宿泊客との線引きは明瞭なようです。なお、日帰り入浴の場合には右手の別玄関から入ります。
●館内は決して広くはありませんが、真新しさと清潔感があります。男女別の浴室には、まだ木の香りが残り、シックな造りで小さいながらも雰囲気は悪くありません。内湯には大小2つの浴槽と、それに露天風呂があります。2つの内湯は温度が異なるのかと思いきや、その差はほとんどありません。しかし、内湯の小浴槽と露天風呂は、加水・加熱のようで、確かに大きい浴槽の方がお湯に力を感じます。浴感としては明確なキシキシ感に分類されます。
●白金温泉らしい笹濁りのお湯は、サビ臭とカルシウム臭があります。また、お湯を口に含むと金気味のほか、わずかな塩味に甘味のような香味を感じました。成分分析書を確認すると、これまで白金温泉では標準的だった15号井・19号井の混合湯でなく、14号井の源泉も加わっているようです。
●入浴料金は少し高めですが、その分静けさもあり、雰囲気も悪くないので、満足感も高いでしょう。
(2012.05.05記)
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まだ新しい浴室なので、ほのかに木の香りが漂う落ち着いたシックな内湯です。
屋根のかかった露天風呂は、解放感は少ないものの、木立に面しています。
露天風呂の小さな浴槽に体を浮かせると、なんとも言えない気持ち良さでした。
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