十勝岳温泉 カミホロ荘(新) 一新し登山者で賑わう

●十勝岳温泉の3軒の温泉宿のうち真ん中にある国民宿舎です。1999年に火事で焼失し、大きなロッジ風の建物に再建されました。

●小奇麗な受付で入浴料金を支払い、受付近くの浴室に入ります。前の建物は駐車場の突きあたりにあったのですが、今の建物は駐車場の西側、すなわち富良野盆地を見下ろす側に建てられ、富良野盆地を見下ろす景色が良くなりました。

●浴室は壁も浴槽も総ヒバ造りで、香り良く落ち着きます。大きな窓を目の前に、静かにお湯が溢れる内湯はついつい長湯してしまいます。内湯につながる屋根つきの露天風呂は、木枠の中から富良野方向の景色を眺めるといった風情です。開放感はそれほどありませんが、額縁の林野の絵を見ているようです。

●久しぶりに入った今回は、内湯が茶褐色に濁り、露天風呂は無色透明でした。どちらもはっきりとしたキシキシ感があり、サビ味のある土類系の温泉であるとともに、強い酸味もあり火山性素養も兼ね備えています。ほぼ無臭なのですが、微かに清涼感のある香りが漂います。内湯と露天風呂は同じ源泉だそうで、その日によって濁ったり透明だったりするそうです。女湯は逆に露天風呂が濁り、内湯が透明だったようで、温泉とは不思議なものです。

(2007.01.27記)
(2019.11.04追記)


火事で焼けた後に再建されたカミホロ荘は、大きくて立派な建物となりました。


少し広めの内湯は木の香りが溢れて、とても落ち着いた造りです。


露天風呂はかつての開放感はありませんが、富良野方向の景色が望めます。

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