祝梅温泉 祝梅温泉 千歳の知られざるモール泉

●年明けの火事のニュースを聞いたときには、もはや入湯できなくなるのではと心配しましたが、再開の噂を聞きつけ、さっそく訪れました。場所は千歳市の郊外とだけ記しておきます。迷いながら、探しながら訪れるのが、こうした温泉の醍醐味です。

●敷地に入っていくと、廃材やら火事の跡やら、知らなければ奥に進むのが躊躇われる雰囲気です。全焼した母屋の隣に、煙で煤けた看板を掲げた建物があります。玄関ではいまだ煙の匂いがし、奥では管理人のおばあちゃんがテレビを観ていました。

●脱衣所は思いのほか綺麗で、畳が敷かれたスペースもあります。階段を降りた先に浴室がありますが、延焼を免れたようで従来からの面影を残しているようです。窓からは池の向こうに滝のような水の流れが見えますが、源泉の一です。祝梅温泉では、自噴する2つの源泉を混合しているということです。

●薄茶色のお湯が溜められた内湯は見た目には真っ黒です。おそらく源泉またはボイラーで沸かした源泉を湯船に入れて加温する方式かと思います。お湯はモール系でとてもツルツルしています。

●ここは泉温20度ほどの冷泉ですが、シャワーやカランのお湯もボイラーで沸かした源泉を使っている、いうのは珍しいのではないかと思います。カランのお湯の方が、源泉の特徴をよく表していて、ツルツル感が強く、ほんのちょっと堆肥臭がします。

(2008.08.17記)


火事で焼けた母屋の痛々しい姿の脇でひっそりと営業していたりします。こんなところに、というロケーションが温泉好きには、たまらなかったりします。


脱衣所から階段を降りた先の浴室は、ちょっと怪しげな雰囲気ですが、窓からは源泉が流れ出る様子や池が見えます。



敷地内には人懐っこい「ロッキー君」が徘徊していますでの、遊んであげましょう。

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