松原温泉 温泉旅館松原 2つ源泉をもつ小さな温泉

●国道337号沿いの泉郷神社から砂利道を少し奥に入ったところにある小さな温泉旅館です。旅館とはいうものの、日帰り入浴が中心と思われます。信田温泉とは裏山を挟んだ反対側です。

●廊下の奥にある浴室は小さいものですが、この松原温泉は2つの源泉があることが特徴です。ひとつは奥の主浴槽に使われている「重曹泉」、もうひとつは浴室入り口付近にある「食塩泉」です。浴室内の表示では弱塩泉と書かれています。

●「重曹泉」は見事な黒湯で、浴槽の底が全く見えません。ひとつの浴槽を中央で仕切り、男女で共有する造りになっています。壁面のタイル絵が真中で、仕切り板で分断されていることから、以前は混浴であったことが容易に推察されます。

●「食塩泉」は「重曹泉」より、色合いは薄く、かすかに湯船の底が見える程度です。「重曹泉」は循環ろ過方式であると思われますが、「食塩泉」は加温での溜め湯方式ではないかと思います。どちらもツルツル感のあるお湯です。

●嬉しいことに、浴室に2つの源泉の飲泉口が設けられています。食塩泉はダシの利いた塩味とかすかなサビ味、重曹泉は弱タマゴ臭を感じます。両者を混ぜて飲泉するのもイケますね。湯上がりには、源泉をかけ湯して火照った体を冷ましました。

(2009.07.26記)


泉郷神社の裏山を挟んで、信田温泉の反対側に温泉旅館松原が建ちます。


主浴槽である重曹泉の浴槽は、以前は混浴であったことが推察されます。


脱衣所からの入り口近くには食塩泉の小さな浴槽があり、その左の壁面には2つの源泉の飲泉口が設けられています。

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