定山渓温泉 渓流荘 露天は掛け流しだが、塩素残念

●札幌市職員共済組合定山渓保養所、すなわち札幌市の保養施設がこの「渓流荘」です。内湯は循環ろ過ながら、露天風呂は源泉かけ流しという案内です。定山渓温泉の北東側、どちらかというと「渓山荘」に近い一角にあります。それにしても、定山渓には「渓○荘」という名の温泉施設が多いですね。

●日帰り利用の場合、玄関でスリッパに履き替えて入館します。券売機で入浴券を購入して受付を済ませ、右手廊下の奥の浴室を目指します。浴室は思ったほど広くはなく、割合にこじんまりとしています。

●覚悟はしていましたが、内湯は塩素臭に満ちています。主浴槽とパイブラ湯があり、循環ろ過で塩素殺菌していることが一目瞭然です。説明書きによると30%程度の加水も行っているようです。

●露天風呂は薄い茶褐色を帯び、内湯より温泉らしさが残りました。浴槽の縁にはカルシウム分も析出しています。少しなめてみると軽い塩味と、ちょっと変わった味がします。定山渓にしてはキシキシ感に近い浴感なのは塩素殺菌のためでしょうか。

●内湯が無色透明で、露天風呂のお湯の性質とあまりにも異なるので、循環ろ過と加水によるお湯の違いが分かりやすい温泉かもしれません。あと、浴槽で採取したお湯に対する成分分析書を掲示しているのが、ちょっと面白い点です。

(2010.05.20記)

※残念ながら2018年秋に閉鎖されました。


定山渓の中心部からは少し離れているので、割合に静かな立地環境です。


内湯の主浴槽とジャグジー湯からは塩素臭をプンプン発しています。


板塀に囲まれているので、思ったほど景色は望めませんでした。


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