樹林温泉 ふくろふ乃湯 湯守りの熱意が伝わる名湯

●2009年の夏に開業した温泉です。当初は桂造園という札幌市清田区の造園会社が経営し、現在は熱意ある湯守りのもとで管理されています。周囲の自然に溶け込んだような庭園の中にあり、日帰り温泉施設というよりは、隠れ家的なレストランのようです。

●ボーリング深度の異なる2つの源泉があり、内湯では1200mから揚湯した温泉を、露天風呂では600mから揚湯した温泉を使っています。どちらも泉温が低いので加熱していますが、循環ろ過はせずの掛け流しとなっています。

●内湯は4〜5人も入れば一杯になってしまうくらいの大きさで、片隅の木製の注ぎ口から加熱源泉が細々と注がれています。いわゆる黒湯系の温泉で、無味無臭といえますが、かすかに薬品的な香りを感じました。また、露天風呂に比較してこちらの方がツルツル感が強いようです。

●あずま屋風の露天風呂はほぼ正方形の岩風呂で、目の前には池が設けられ、その向こうに野山が見えます。内湯より薄い色合いの褐色系のお湯は、無味無臭でツルツル感があります。

●この地域にあって循環ろ過と無縁のお湯は貴重です。まだ訪れる人が少なく静かな湯浴みを楽しめますが、札幌から近いので混雑がとても心配です。場所ですか?当別町、とだけ言っておきましょう。

(2009.10.15記)
(2012.08追記)
(2019.06.10追記)


造園会社らしく、シックな佇まいの中に日帰り温泉施設が造られています。


小さくシンプルな内湯ですが、1200mから揚湯した黒湯が満たされています。冬期休業に際して源泉を休ませたら、さらに泉質が濃くなりました。不思議です。


露天風呂のお湯は薄い褐色で、札幌近郊とは思えない雰囲気です。

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