●登別温泉街の西側にあり、落ち着いた雰囲気を醸した温泉旅館です。日帰り利用であっても、とても丁寧な応対が心地よく、一瞬にして「今度泊まってみたい！」と思わせる雰囲気です。
●丁寧に手入れされた美しい中庭を眺めながら、廊下を進み地下2階の浴場に下りていきます。2つの浴室は時間によって男女交代されるようです。私が入ったほうは、内湯に「食塩泉」「硫黄泉」「ラジウム泉」、露天に「ラジウム泉」となっていました。もう片方は、内湯が「食塩泉」「ラジウム泉」の2つで、露天が「硫黄泉」のようです。
●この温泉宿は3つの温泉が楽しめることが特長ですが、それぞれの泉質は厳密な区分ではなく、「硫黄泉」は硫酸イオンが多い強酸性（pHが低い）のお湯、「食塩泉」は塩素イオンが多く柔らかな感じのお湯、「ラジウム泉」は炭酸水素イオンの多い白濁したお湯になっています。私個人としては、硫黄も香る「ラジウム泉」が気に入りました。露天風呂も野趣あふれた造りで、森林浴を兼ねゆったりと湯浴みすることができます。
●日帰り入浴料金は1000円と少し高めですが、十分に堪能できる本当に良い温泉でした。露天風呂での雨よけのための菅笠や、エレベーターに小さいイスを置くなどの、粋な配慮がいいですね。
|
木々の緑がまぶしい内湯は、写真奥が食塩泉、手前が硫黄泉と案内されます。
こちらは「ラジウム泉」、陽の光を浴びて乳白色に輝いていました。
静かな山野に面し、割合に野趣溢れる露天風呂は落ち着きます。
|
