萩野温泉 宝湯 鄙び感もさながら湯質が素晴しい

●国道沿いの「ゆ」の文字が以前からずうっと気になっていて、ようやく立ち寄りました。

●外観は銭湯そのもので、営業時間は15時からとの張り紙が。まだ、昼前で「ちょと困ったな」とうろうろしていたら、管理人のご夫婦が「入るかい?ちょっと待ってな。」と気軽に準備し、入浴させていただきました。

●外観だけでなく番台あり、丸い籐の脱衣かごあり、の銭湯スタイルで懐かしい限りです。浴室は関東型で、広いほうが熱め、狭いほうがぬるめになっています。お湯は茶色でややモール質、ライオンの口から大量にお湯が注がれ、豪勢にかけ流しされています。飲泉もできるようで、口に含むとかすかに硫黄の匂いを感じました。時を経つのを忘れさせる、そんな湯質がなんかたまりません。壁に小さく描かれた富士山の絵も、いいワンポイントです。

●脱衣所で涼んでいるときに少し管理人のおじさんと話しをしました。以前は普通の銭湯だったそうですが、国道向かいの工場(ケイホク)がボーリング湧出した温泉を、祖父のときに分けてもらって温泉となったようです。今は地元のお年寄り相手に地道に続けているそうですけど、「まっ、オレの代で終わりだべな」という寂しそうな笑いが印象的でした。こういった温泉に本当に末永く幸多かれ、と願います。

●今度は地元のお年寄りが集まる時間に、また訪れたいと思います。



いいですねぇ、この銭湯の外観


「宝湯」の看板も渋い!


関東型の浴室の設計で、浴槽からは茶色いお湯が豪快に掛け流し
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