新登別温泉 四季 硫化水素臭と焦げ臭豊かな湯

●かつては何軒かの湯宿があった新登別温泉も、温泉旅館「いわた」は冬期休館で、通年営業しているのは、この温泉旅館「四季」だけとなってしまいました。オロフレ峠に向かう道道沿いにあるので、見つけやすい位置と言えるでしょう。

●平屋の建物は掃除が行き届いていて、とても小奇麗です。客室が並ぶ廊下の奥に浴室があります。決して広くはありませんが、浴室には火山性らしい硫化水素臭が充満し、焦げ臭も豊かです。

●お湯は少し青味がかった白濁をしていて、思ったほど酸性は強くないようです。それでも、露天風呂のコンクリートは腐食が著しく、ボロボロに崩れかかっていて、その破片が床に散らばっているようで、歩くと足の裏が痛かったりします。

●内湯はかなり熱めのお湯でしたので、入浴客が加水する可能性が十分にあります。露天風呂は加水されることはなさそうで、適度な温度になっていました。手入れの行き届いた庭の紅葉を眺めながらの入浴は格別です。昔は半混浴でしたが、現在では簾がしっかりと男女間を遮っています。ツルツル感とキシキシ感が微妙に入り混じった浴感です。

●以前に宿泊した際には、関西風の薄味の美味しい夕食を堪能できました。

(2009.11.16記)


すっかり寂しくなってしまった別荘地の中で、孤軍奮闘しているようです。


内湯は青味がかった白濁のお湯が溢れています。ちょっと熱めでした。


男女の仕切りに簾の掛かる露天風呂は手入れに行き届いた庭の紅葉がきれいで思わず長湯してしまいました。

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