登別温泉 花鐘亭はなや タマゴ臭が香る白濁のお湯

●温泉街の登別側にある温泉旅館です。大規模温泉ホテルが立ち並ぶ登別温泉では、中規模クラスと言える温泉宿でしょう。こじんまりとした玄関回りですが、手入れの行き届いた小さな庭もあり、陽光まぶしく、湯上りの体には気持ちよく感じました。受付の応対も決して悪くありません。

●男女別浴室には、それぞれ内湯と露天風呂がありますが、浴槽や洗い場は割合にこじんまりとした造りで、それが逆に落ち着いた風情を醸しています。ただ、露天風呂は高い塀に囲まれ、景色はほとんど望めません。

●内湯も露天風呂も白濁したお湯が静かに溢れています。源泉の投入量はそれほど多くなく、緩い掛け流しにしているようでした。湯面からはタマゴ臭が鼻腔をくすぐりますが、強烈な香りと言うほどではありません。源泉はpH2.44の強酸性で、かなりの酸っぱさです。入浴していると手の指がたちまちシワシワになってしまいました。

●湯質としてはキシキシ感が際立ちますが、スベスベ感も少し融合している感じがします。さらに、浴後の肌はとてもスベスベになりました。清掃の行き届いた館内で、体のほてりを冷ましながら、一度宿泊してみたいと思いました。

(2012.12.15記)


内湯は小さな浴槽ですが、白濁したお湯が静かに床に溢れていました。


四角い露天風呂がありますが、周囲を塀に阻まれ大した景色は望めません。


手入れの行き届いた庭もあり、湯上り後の体の火照りを冷ますのによさそうです。

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