カルルス温泉 山静館 森を目の前に、意外にも濃いお湯

●カルルス温泉の奥というか、鈴木旅館の先にあるこじんまりとした和風旅館です。カルルス峠に続く森をバックにして、静かな佇まいを見せています。入浴料は600円は道内にしては少し高いかなと思いつつも、廊下の奥の浴室を目指します。

●内湯は大きな窓を背にして、5〜10%加水の低温湯と源泉100%の高温湯の2つがあります。源泉は窓近くの浴槽壁面から注がれ、お湯の新鮮さが保たれているように感じます。カルルス温泉のお湯は無色透明とばかり思っていましたが、この山静館のお湯はかすかに褐色に濁っています。

●洗い場にはシャワー付きのカランもありますが、源泉を湛えた昔ながらの洗い湯も設けられているのが良いです。この洗い湯に注がれる源泉は、飲泉口を兼ねており、コップやひしゃくも置かれています。源泉は口に含むと、弱いサビ味に加えてカルシウム味も知覚できました。成分分析書には鉄分は含まれていないようなので、温泉は不思議です。

●窓の向こうには露天風呂があり、森を目の前にした湯浴みを愉しむことができます。泉温は高温湯と同じ42〜43℃くらいのようでした。どちらもキシキシ感があり、とろみと言うか何か重さを感じます。思っていた以上の泉質で満足度の高い温泉でした。

(2012.10.08記)


鈴木旅館の奥の静かな立地に森の湯山静館の建物があります。


左には加水された低温湯、右には源泉のみによる高温湯が並んでいます。


内湯の窓の向こうの露天風呂は、目の前に森が迫る緑の中の岩風呂です。

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