虎杖浜温泉 赤富士荘 富士山の絵を見ながらの入浴

●鄙び感の漂う湯宿が国道沿いに軒を連ねる中、赤い文字の看板が目に入った「赤富士荘」に日帰り入浴をしました。玄関には、交換手を通す時代のレトロな電話機が飾られていたりします。

●通された浴室には左右二つの浴室があり、特にどちらが男女とも記されてなく、他に浴客もいないので、赤い富士山の絵に惹かれて右の浴室を選びました。良く見ると、左の波間の富士山の絵の浴室の方が少し広いようです。

●左右どちらの浴槽も2槽に分かれ、源泉が直接注ぐ高温湯と、そこから流れ出るやや温めの中温湯から構成されています。お湯はごく薄く褐色を帯びていいます。かすかに硫化水素臭が香るお湯で、オイリーな浴感と虎杖浜温泉らしいツルツル感があります。多少、モール系のような感じもしました。

●源泉には豊富な気泡が含まれているようで、高温湯では体が次第にこの気泡に包まれます。思っていた以上に優れた泉質に感じるのは、浴槽が小さくお湯が常に新鮮だからでしょうか。

●浴室奥の扉を開けるとアトリウムのような空間があり、お湯を張っていない浴槽が見えます。温室のようなこの空間も、以前は露天風呂風の浴室として使われていたのでしょう。改装工事をしているようでもあり、もしかしたら復活するかもしれませんね。

(2009.11.30記)

※残念ながら2018年頃から休業されているようです。


虎杖浜の国道36号線沿いに建ち、赤い文字の看板が目印の民宿です。


向かって右の浴室には、民宿の名前どおりの赤富士が壁に描かれています。


左側の浴室は少し広く、北斎のような波間に見える赤富士が描かれています。

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